美しくあることは、罪ですか?
時たま身近で遭遇するのが
美しくあろうと努力するひと、もしくは美しい人に対して
皮肉めいたことを言い放つ女子。
という人種です。
ひと言で簡単に片付けてしまうと、それは
一般女子が標準装備で持ち合わせている、いわゆる「嫉妬」という感情によるものなのかもしれませんが。
数年前から世間を賑わせていた
実年齢よりも10~20歳若くみえ、驚異的な美を放つ「美魔女」。
彼女たちは1日に6時間を美容に費やす強者もいたりして、前述の嫉妬女子たちの冷ややかな目線もあり「必死感がすごい」「滑稽だ」などと一部で言われていたりしていました。
美熟女ブームが過ぎ去った今、真逆の「度をすぎた若作りはイタイ」という空気感を感じます。
血気さかんだった若作り女性は一体どこへ…。
従来の美容業界の常識をふっとばすような、神崎恵さんの登場&ブームもかなり影響している模様。「ふんわり、ゆるく、大人キレイ」みたいな。
近頃、美容業界が大きく変わってきていて「アンチエイジング」という言葉さえもいかがなものか、という流れになっています。
年齢を重ねることを否定的に捉えるのではなく、ポジティブに年を重ねていきましょうということのよう。
米国の美容雑誌「アルーア(allure)」の編集長が「アンチエイジング(老化防止)」という言葉はもう使わないと宣言したのも、yahoo!ニュースで取り上げられていました。
「アンチエイジングという言葉によって、『加齢とは戦わなくてはならないもの』というメッセージを強めている」というのが理由だそう。「美しさは若い人だけのものではない」とも発言していました。パチパチ!(拍手)
「必死に若作りに励むよりも、年を重ねた女性の美しさを世間に浸透させよう」というような動きがでてきているのです。
でも、私は思うのです。
シミやシワが1つでも減るならと、美容クリームを塗りたくり、
実年齢よりも若くみられれば、にんまり。それだけで1日中ごきげんでいられる。
「やっぱり、年をとっても美しく、若々しくいたい」
女性とは、根本的にそういう生き物です。
であるなら
「少しでも美しくいたい」と努力することの何がいけないのでしょうか。
滑稽でも惨めでもなんでもありません。
私には、いじらしく、可愛らしく思えるのです。
「何時間も美容に費やすなんて、イタイ」という世の中のご意見も
「放っておいてあげて」という感じです。
かくゆう私も、れっきとした美容マニア。
コンプレックスを克服しようと、美白に効くときいては酒粕やらヨーグルトを顔に塗ってパックしてみたり、鼻息あらくヨガ的なことをしてみたり。
はたまた、真剣に変顔をしては顔の筋肉を鍛えてみたり。
手をかけると、確実に自分の身体は答えてくれる。
理想の自分に少し近づいたのを感じると嬉しくて、どんどん美容タイムも楽しいものになっていきます。
が、そんな私をみて
当時同居していた妹が放ったひと言。
「そんなに努力してるのに、お姉ちゃんって、たいしたことないよね」
・・・。
頭のあまりよくない私は、一瞬なにを言われているのか混乱しましたが。
その言葉の裏にあるトゲはしっかりと感じ、皮肉だと受け取りました。
「努力の割にかわいくない」ということのよう。
そんなのは本人も重々分かっているし、コンプレックスを解消したくて努力していたのだけれど。
なぜ、そういう発言に至るのか。まったくもって理解不能で、その後ずいぶん頭を悩ませました。
美しい人はみんな努力しています。
街を歩いていて思わず振り向いてしまうきれいな人や
年齢の割にキラキラ輝いている人には
ちゃんと裏付けされた理由があるのです。
大好きなチョコレートを我慢したり
美脚マッサージを毎晩ちゃんとやっていたり。
生まれたままの造形で美しい女性というのももちろんいますが
年齢を重ねたら、やっぱり努力がものをいいます。
みんなこっそり努力しているんです。
美しくなるための努力を放棄した女性ほど、そういうことに
皮肉めいた態度を示しますが
そんな女性に、健気な努力をあざわらう資格はないと思うのです。
美は一日にして成らず。
コツコツ、努力を重ねる女性のみが美しさを手に入れられるもの。
そして
そんな女性たちが
私は心底、愛おしいと思うのです。
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